「金目鯛の煮付けづくし膳」をアピールする徳造丸・社長の鈴木基史さんとスタッフ
熱海駅前平和通り商店街に7月1日、「海鮮丼 とくぞう熱海本店」(熱海市田原本町)がオープンした。経営は徳造丸(東伊豆町)。(熱海経済新聞) 【写真】金目鯛を舟盛りで提供する「金目鯛の煮付けづくし膳」 4月に先行オープンした「金目鯛(きんめだい)とくぞう熱海本店」「TOKUZO BURGER STAND」に併設する同店。同社は、1926(大正15)年に伊豆・稲取漁港で網元として創業し、現在は伊豆の特産品を生かした商品を開発・製造する。直売店、飲食店を伊豆や箱根、小田原などに展開。4月に開業した「TOKUZO BURGER STAND」は、同社が製造する「秘伝の煮汁」を使った「金目鯛テリマヨバーガー」(500円)、「厚焼き玉子の秘伝タレバーガー」(500円)などの「変わり種バーガー」がSNSで話題となっているという。 同社社長の鈴木基史さんは「海鮮丼の提供は、需要や先行オープンした店の状況で判断する計画だった。『とくぞう』というと海鮮丼や海鮮料理というイメージがあり、お客さまからの要望の声も大きかった」と、開業の経緯を説明する。 同店のこだわりは、伊豆の名産品である金目鯛を使った料理と「秘伝の煮汁」で煮込んだ金目鯛の煮付け。地元では、金目鯛をお祝いの席などで食べる「縁起物」としている。鈴木さんは「特産品であり縁起物でもある金目鯛を、観光客にも知ってもらい、おいしく味わってほしい」とアピールする。 メニューは、煮込んだ金目鯛を舟盛りで提供する「金目鯛の煮付けづくし膳」(2,200円)、金目鯛の刺身にイクラをトッピングした「金目鯛の紅白二色丼」(2,500円)、みそ漬けと西京漬けを食べ比べできる「金目鯛焼魚の味くらべ膳」(2,200円)、「生しらすと桜えびの三色丼」(1,500円)など。「一回で二度楽しんでほしい」と、あごだしと伊豆名産のぐり茶を使ったオリジナルの「あごだし茶漬け」がセットに付く。鈴木さんは「自社製造のいか珍味3種盛りも付くので、ご飯に添えたり、お茶漬けに入れたりして味わうこともできる」とも。セントラルキッチンで作業を効率化し仕入れも見直したことで、同社が運営する他店と比較して1割ほど価格を抑えることができたという。 「TOKUZO BURGER STAND」のメニューも、売れ行きや客の要望により改善を重ねている。「秘伝の煮汁・みそ味」を使った「さばフライのコクうま味噌(みそ)ダレバーガー」(450円)、夏季限定の「金目鯛フライのピリ辛サルサバーガー」(600円)、「金目鯛フライの熱海シーフードカレー」(900円)、「アワビまるごと綱元のコクうまカレー」(1,500円)などを新たにメニューに加えた。 今後について、鈴木さんは「相模湾で捕れる伊豆特産品・金目鯛のおいしさを知ってもらえるようにアピールしていきたい。食べ歩きにも適した熱海のイカメンチや金目鯛煮付けメンチなどの総菜メニューも拡充していく予定。熱海がさらに盛り上げるように貢献していきたい」と意気込む。 営業時間は9時~17時30分。
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